ことばを食する

私的な読書覚え書き。お薦めできると思った本を取り上げます

1位はおしりたんていシリーズ 〜2019.5.21週間ランキング

 トーハンが毎週発表する週間ベストセラーをチェックします。ベストセラーランキングは各種発表されていますが、ここはやはり出版社と全国の書店を結ぶトーハンにします。

 トップは人気の児童書・おしりたんていシリーズの新作なんですね。ハウツーものでなかったので、少しほっとしています。以下、トーハンのサイトから引用です。(ページサイドバーからもランキングが分かるようにしました)

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週間ベストセラー<総合> 2019年5月21日調べ TOHAN

1位 おしりたんてい かいとうと ねらわれた はなよめ トロル 作・絵 ポプラ社 本体980円

2位 一切なりゆき 樹木希林のことば  樹木希林 文藝春秋 本体800円

3位 そして、バトンは渡された  瀬尾まいこ 文藝春秋 本体1,600円

4位 樹木希林 120の遺言 死ぬときぐらい好きにさせてよ 樹木希林 宝島社 本体1,200円

5位 おしりたんてい カレーなる じけん トロル 作・絵 ポプラ社 本体980円

6位 妻のトリセツ 黒川伊保子 編著 講談社 本体800円

7位 ちいさなあなたへ アリスン・マギー、ピーター・レイノルズ/なかがわちひろ 訳 主婦の友社 本体1,000円

8位 孤独という道づれ 岸 惠子 幻冬舎 本体1,400円

9位 名探偵コナン 紺青の拳 水稀しま、青山剛昌 原作、大倉崇裕 脚本 小学館 本体700円

10位 転生貴族の異世界冒険録 自重を知らない神々の使徒(5) 夜州 一二三書房 本体1,200円

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 ざっと見て思ったのは、樹木希林さんが2位、4位にランクイン。亡くなった昨年(2018年)9月15日から8カ月が過ぎましたが、未だ多くの人の心にその人物像が刻まれている証だと思います。俳優としての独特の存在感に加え、晩年のがんを明らかにした活動で透明感を加えた感がありました。 

 6位「妻のトリセツ」。平たく言えば対人関係のハウツーもの。対象が一番近くにいる妻というところがミソで、う〜ん、ネーミングが秀逸。先日、書店で平積みされているのを、思わず手に取りました。まあ妻が、取説で手に負える相手でないのは確かですが。タイトルは、中身という本体に着せる衣装ですからとても大切ですよね。

 おしりたんていシリーズはトップだけでなく、5位にも入っています。こういう児童書は、お母さんが買ってあげるのでしょうか。こどもたちに、たくさん面白い本を読んでもらいたいな。

 さて私、まだこの中で読んだ本はありません。おおむね読む予定もありませんが、3位の「そして、バトンは渡された」だけは、2週間ほど前から机に積んだ本の中にあります。

 言うまでもなく、最新の本屋大賞受賞作。芥川賞より本屋大賞の方をまず読みたいと思うのは、時代の流れなのか、私の変化なのか。さて。

 「そして、バトンは渡された」の感想はいずれまた投稿したいと思います。

 

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夢の消費 1994年